連続テレビ小説『あさが来た』2

あさが来た』の脚本家・大森美香が舞台裏をすべて明かす

ふゆ(清原果耶)が新次郎の妾になるのかどうかも注目されて驚きました。
原案本にもお妾さんは登場していましたが、私の中ではその位置づけは、
どちらかというと、うめ(友近)でした。

雁助の去就も悩ましい問題でした。亀助はずっと加野屋にいるだろうと思っていましたが、
雁助はどこかでいなくなるようにするつもりでした。
実は、あさを恨み、包丁で刺しすこともあり得るかも……といろいろな振り幅を考えていました。

けれど、加野屋を取り仕切ってきた正吉(近藤正臣)の下でこれだけ真摯に働いていた人が、
そんな辞め方をするはずがないと思い直しました。
結果、加野銀行の開業日に、誰にも見送られず一人静かに加野屋を立ち去る?という去り際になったのです。
自分の中では男らしくて良いシーンだと思っています。

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