日曜劇場 『 半沢直樹 』

いやぬるいと思うよ。原作通りだとしたら原作がぬるいんだが。読んでないからしらんけど。

浅野支店長は徹底的に悪役に描いて欲しかった。悪役にも家庭があるという人間くささを持ってきた時点でぬるい結果になるだろうとは予想できたので、その予想を裏切って、
徹底的に浅野支店長の没落を描いて欲しかった。家族という救いは不要だと思った。

この事件を利用して本部営業への出世ってのは、この事件解決当初の目的じゃないし
浅野の奥さん出てこなかったら出世のために利用するという選択肢はなかっただろう。
刑事告発で徹底的に浅野を追いつめたはず。
ざまぁｗｗｗｗひゃーっはっはっは！と。

でも、このドラマは半沢のそういうあまちゃんな面も人間のリアリティとして描いてる。
今回はいいけど、最後まで人間性と復讐の２択を迫られるような人間だとしたら、
倍返しということばも、ただ読者視聴者に対する”引き”として作用させただけという
ことになって、説得力が欠けてしまうと思う。
主人公の内面の葛藤じゃなく、主人公の内面とTBS（ドラマ制作スタッフ）の葛藤に
なっちゃう。

とはいいつつ、もちろんオレもこのドラマは最高に面白いと思ってるし、
強気に出ても家族を思い浮かべて弱くなる半沢という人間に対してみんな共感してるんだろうと
わかるけどねｗ

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