第3話を観たが、やはり「悪くはないが印象が薄い、軽い」に
尽きると思う。おたつが大急ぎで退場したのは『風林火山』での
貫地谷しほりの農家の娘をそのまま踏襲しているだけだ。
岡田官兵衛がおたつの死を1話分引きずったが、そもそもおたつ自体が
「おさなじみ」として出てすぐに成長して死亡フラグを立てて
あっという間にいなくなるから、ほとんど感情移入できないままだった。
ただの記号に過ぎない扱いだ。第4話ではもうヒロイン?の中谷美紀が
出てきていい感じになる。とにかく急ぎ過ぎ。せっかく大河歴史のサブキャラ的な
官兵衛を主役にしてローカルな世界を舞台にしているのに、浮き足立ったまま
すっ飛ばしていく。
もっと丁寧に、情感を込めて描けばいいのに。それができないのは、
序盤が低視聴率になるのが怖いんだろう。とにかく早く信長を出して、
秀吉と絡めないといけない、という強迫観念。もう制作側に戦国時代を
題材にする力が無くなっているようにも見える。
赤松家や浦上家なんて大河に出てくるのは極めて珍しいから関心あるのに、
「おたつの非業の死」を描くためだけに、めちゃくちゃ軽くてぞんざいな
描写で済ませているのが腹立たしい。そんなんで視聴者を掴めていると
思わないでほしい。
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