僕の種がない

VOICEアクト｢僕の種がない｣
BSフジ　5/21(土) 24:30～25:00

2021年9月に発売し話題作となった鈴木おさむの小説｢僕の種がない｣を
朗読コンテンツ｢VOICEアクト｣として放送
これまで女性側のアプローチで語られてきた｢不妊｣というテーマを、
ドキュメンタリーディレクターの視点から男性の問題として描いていく物語

出演者
ストーリーテラー：神谷浩史
天希かのん　　大川亜耶　　川島零士　　佐藤悠雅
白金翔太　　　砂田桃子　　高橋雛子　　三浦修平

スタッフ
原作：鈴木おさむ著｢僕の種がない｣(幻冬舎刊)
総合演出：名城ラリータ
演出：高瀬康宏
ディレクター：中森達也　市村智哉
プロデューサー：鈴木裕奈　神原孝
編成：鞍谷光
協力：青二プロダクション／劇団扉座
https://www.bsfuji.tv/voiceact/pub/index.htm...

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#01：22(日)0:30-1:00
ドキュメンタリーディレクターの勝吾は、癌で余命半年の宣告をうけた
芸人･一太に、死までの姿を追って欲しいと依頼される。｢おもしろさ｣
にこだわり続ける一太に対して勝吾は、子供のいない一太夫婦に子供を
作ることを提案する。しかし、一太は実は無精子症だった

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【#02:5/29】Ｄスピリッツにバイトとして入った真宮勝吾。
｢ホームレスのくせに夢なんか見やがって｣という番組を企画し、
制作を進める中、ボブさんと呼ばれる男性と出会った。彼が
ホームレスになった理由は｢種がないから｣。 長年子供を授からず、
諦めかけた時に妻が妊娠。しかし出産から半年後、別の男性の種で
生まれた子だと知る。働くことも生きることも面倒になり、ホーム
レスになったボブさんの夢は｢種が欲しい｣だった。

【#03:6/5】朝の情報番組の新コーナーとして｢今日、生まれました｣
という勝吾の企画が採用され、局のプロデューサー・和田有紀とともに
進めることに。初めて出演を承諾してくれた妊婦･東山瑞穂は、結婚
10年目で過去に2度の流産を経験、37歳で初めての出産を控えていた。

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【第4話】勝吾の企画｢今日、生まれました｣がスタートを切った。
過去に2度の流産を経験した妊婦の出産に立ち会った勝吾と有紀は、
｢悲しみの先の希望を届けたい｣と思いを新たにする。そんな2人が
新たに出会った夫婦は、料理店を営む夫婦。夫は無精子症だった。
離婚まで視野に入れて悩んだという夫婦を前に、勝吾は、同情する
“ふり”をする。同情よりも、取材対象者として最高の食材だ、という
喜びが、自分の中に湧き上がるのを感じていた。11日(土)24:30

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【#05】6/19(日)0:30
精子バンクを利用して子どもを授かった拓海と響子の夫婦。
勝吾のディレクターとしての好奇心が音を立てる。｢拓海さんは、
生まれたばかりの、自分の種ではない子を見て、どんな顔をするん
だろう。最初に何を思うんだろう。何を確認するんだろう｣無事お産
が終わり、新しい命を抱いて涙を浮かべる響子と、隣で顔を覆って
泣く拓海。勝吾が問いかける。
｢今、奥さんから生み出された命の顔を見て、どう思いますか？｣

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今回は、これまでのお話をダイジェストで　26(日)0:30
テレビ界で大きく話題になったドキュメンタリーに影響を受けた若手
ディレクター・真宮勝吾は、自身も骨のあるドキュメンタリーを制作
することを目指す中で、｢種がほしい｣と願うホームレス、二度の流産
を経て新しい命の誕生を迎える夫婦、そして、精子バンクを利用して
授かった子どもの出産を控える夫婦に出会う。悲しみ、希望、命の強
い力を感じながら撮影を続ける勝吾だったが、自身にも、命について
の大きな選択が待ち受けていた。

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#07:病院を逃げ出した勝吾に別れを告げ、有紀は会社を辞めた。
勝吾が感じるのは、有紀を傷つけ、生まれてくるはずの命を拒否
した罪悪感と、｢みんなに事情を知られているんじゃないか｣という
不安だった。勝吾はディレクターを辞めたい、と社長に切り出す。
勝吾は、仕事を始めるきっかけとなったドキュメンタリー番組の、
｢その後｣の話を知ることになる…。7/3(日)0:30

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#08：7/10(日)0:30
30歳を超える頃、真宮勝吾の名前はドキュメンタリー界で
話題になっていた。新たに制作した｢発達障害｣がテーマのドキュ
メンタリー番組も高く評価され、勝吾はさらに自信を得る。
そんな中、Dスピリッツに西山社長の娘、のぞみが入社してくる。
兄弟芸人｢いるか兄弟｣は、ライブでは評価されていたがTVに敬遠
され、売れずにいた。お笑い10年、2人はある挑戦を始めることに…。

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#9 2022/07/17 00:30
街ゆく人に声をかけ、1分以内に笑わせられなければ1万円支払う、
という前代未聞のチャレンジを始めたいるか兄弟。日雇いのバイトや
芸人仲間からの借金でお金を作り、現金をかけて人を笑わせる。
その馬鹿げた姿を全て動画に収め、配信し続けると、マイナス金額が
増えていくにつれて再生数もあがり、｢生き様で笑わせる芸人｣と
話題になっていった。 マイナス金額が400万円に入ろうとした頃、
ゴールデンのバラエティ番組から声がかかる。これを機に、いるか
兄弟は人気芸人の道を歩み始めるのだった。

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#10:7/24(日)0:30
ディレクターの勝吾は、17年前に堕胎させてしまった
有紀と再会した。見せたい写真があるという有紀は、
表情を変えずにスマホを差し出す。数日後、勝吾は、
兄弟芸人･いるか兄弟が所属するプロダクションにいた。
勝吾の大ファンで、仕事を依頼したいという兄･一太は
｢僕が死ぬまでを撮ってほしいんです。あなたに｣

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#11：7/31(日)0:30
一太からの｢余命宣告を受けた自分が死ぬまでを撮ってほしい｣
という依頼。会社の経理を担当する希美に次第を話しながらも
興奮を抑えられない勝吾に、希美が口を開く｢人が死ぬのに、
ずいぶん楽しそうに話すんですね｣希美の言葉で我に返った勝吾は、
基本に立ち返り、一太に提案するドキュメンタリーの"仕掛け"を
考える。そして思いついた内容に、自分の中で罪悪感が広がるのを、
力を入れて止めた。

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#12:8/7(日)0:30
入鹿一太と理子の自宅を訪れた勝吾と希美。理子が語ったのは、
高校時代の部活で起きた、相手の命にかかわる事故。その時抱
いた看護師への夢と、一太との出会い。結婚を意識したエピソ
ードを話す理子は、嬉しそうだった。一太が｢理解してもらった
ところで、子供の話、しましょう｣｢作りたいけど、作れないん
です｣そして不妊治療について、2人にある映像を見せる。

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#13:8/14(日)0:30
｢やっぱりね、無精子症でした｣｢おもしろいことを考えてくれたのに、すいません｣
人生をなんでも面白く変換してきた芸人･一太が唯一そうしなかった部分を、
妻の前で告白させ、謝らせてしまった。敗北感と罪悪感に打ちひしがれる勝吾に、
希望は、もう一度｢無精子症｣について調べることを提案する。 数日後…。
精子に関する論文で世間を騒がせた医師が勤務する病院に、ある患者がやってくる。

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#14：8/21(日)0:30
勝吾は、余命宣告された芸人･一太に無精子症の手術を提案した。
面白いという一太に対し、妻・理子は涙ながらに反対する。
勝吾の中には、自分の提案でひとりの女性を傷つけた申し訳なさと、
ドキュメンタリーディレクターとしての興奮の両方がこみあげていた。
一太の気持ちを尋ねる勝吾に、一太は、なぜ手術を提案したのか、と問い返す。

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#15:8/28
勝吾に紹介され、不妊治療の権威・長瀬の元を訪れた一太夫妻。
長瀬医師から、手術に挑みたい理由を尋ねられた一太が語り出す。
手術のことを知り、余命宣告を受けてから初めてワクワクしたこと。
死への不安と、妻の理子も同じ不安、それ以上の不安を感じているだろうこと。
｢理子に希望を抱かせてあげたい。不安の中に新しい希望を｣ 一太の目から、
涙がゆっくりとこぼれ落ちる。

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#16:9/4　希望をかけた顕微授精の手術が始まった。
｢頼む。出てきてくれよ｣そう願い続けて手をゆっくりと動かしたとき、
長瀬医師の目が、命の種の可能性を感じとった。一太は目を閉じて、
自分のペースで呼吸をしている。培養士の顕微鏡をじっと見つめていた
長瀬医師が、視線を外し、一太へ向かって歩いていく。その一歩一歩が、
カメラを構える勝吾の目にはスローに映っていた。長瀬が、一太へ声をかける

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#17:9/11　無精子症の手術を受け、妊娠を果たした一太と理子夫婦。
待ち望んだ奇跡…。しかし、一太のがんは着実に進行していた。
｢奇跡なんて、ひとつ起きれば十分です｣後日、ディレクターの真宮勝吾は
一太の所属プロダクションを訪れた。一太の弟・三助も交えて話し合うのは、
病気を世間へ公表する方法。勝吾は、普通にマスコミを集めて公表するだけ
ではなく、あることを提案する。

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#18:ブレイクのきっかけとなった、街行く人を1分で笑わせる
企画に再び挑戦する芸人･いるか兄弟。しかし、一太ががんを
告白したことで人々の同情が勝り、笑ってくれない。最後に、
一人の女子高生に声をかける。 都内で桜が咲き始める頃、
一太が芸人としての最後の仕事を終え、一太の生き様を撮り
続けてきたディレクターの勝吾は悩んでいた。
｢この物語をどこで終わらせればいいのだろう？｣9/18

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#19:芸人･入鹿一太のドキュメンタリーを完成させた勝吾は、病室の前で
一太の妻・理子に作品を渡し、本人に会うことなく帰って行った。 その夜、
作品を観る一太を撮影した動画が理子から送られてきた。勝吾はこらえきれず、
最期の時がきたら連絡してほしいと伝え、理子も快諾。｢できればカメラ、
持ってきてください。｣ その言葉で、理子も一太も、同じことを思っていると
感じた。｢これで完成じゃない｣9/25

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